コインチェックからNEMが流出するという事件が起きてから3カ月が経過しました。NEMが完全に換金されてしまう、NEM財団による追跡の打ち切りなど様々なことがありました。
NEMだけでなく、日本国内の仮想通貨業者においても「みなし業者」は撤退を余儀なくされたり、登録業者に対しても警告が出されるなど仮想通貨市場全体に逆風が吹いている状態でした。
そんな中、コインチェックに関して新たな、というよりは、和田社長率いるコインチェックとして終止符を打つ出来事が起きました。
”マネックスによるコインチェックの買収”
ご存知の方も多いと思いますが、こちらの内容についてまとめてみました。
目次
マネックスによるコインチェックの買収
マネックスは、4月6日、仮想通貨交換業者のコインチェックを36億円で完全子会社化すると発表しました。ただ実際の買収額はこれにとどまらない可能性が高く、コインチェックは今後の業績予想が難しく、追加で買収対価を払う仕組み「アーンアウト条項」が定められています。
※アーンアウト条項について簡単にご説明します。
アーンアウト条項とは
アーンアウト条項とは、M&A取引の実行(クロージング)後一定の期間において、買収対象とされた事業が特定の目標を達成した場合、買手企業が売手企業に対して予め合意した算定方法に基づいて買収対価の一部を支払うこととする規定のことです。
アーンアウト条項のメリット(売り手)
売手側の立場からいうと、メリットは株式を売却した後も経営に関与し続ける場合、結果を出せばさらにキャッシュを手にすることができるという点です。
アーンアウト条項のメリット(買い手)
買手側にとっては有効なリスク回避の方法であり、最初のうちは、ある程度手堅いと思われる範囲で資金を出しておき、結果が出てから売手に追加の代金をボーナスとして支払うことができます。そのため、最初に大金を支払う必要がないため万が一事業がうまくいかなくても少額で済むのです。
アーンアウト条項のデメリット(売り手)
売手側は一括で対価を受け取れないため、売った時に多額のキャッシュを手に入れることができない可能性があることを指摘されています。
マネックスがコインチェックを買収する理由
マネックスの代表取締役の松本社長はこのように話しています。
「仮想通貨ビジネスの未来は強い、大きいものと信じている。コインチェックは、仮想通貨交換ビジネスでは世界的な先駆者であり、ブランドがある。今回の買収について、日本語、英語のみならず、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語でも報道された。過去マネックスではそんなことはなかった。コインチェックにはそれほどの知名度、ブランド、顧客基盤、技術、経営者がいる」
マネックスはもともと仮想通貨への参入を模索していたといわれており、今回の買収はその足掛かりになるかもしれません。
ただ、買収することのメリットがマネックスにあるのか、デューデリジェンス(投資先のリスクや価値を事前に調査すること)を行ったというが、仮想通貨を安全に管理することに関して”完全”な状態でないため、そのリスクに対してどのように対処をしていくのか注目をしていきたい点ですね!
コインチェックユーザーへの影響について
今の段階でユーザーへの影響については明確になっていません。
ですが、マネックスの経営を軸に考えると、金融庁の規制・監督を受けてきた銀行や保険など既存の業種は、利用者保護や法令順守の重要性はもちろん、当局との対話や間合いの取り方までが組織に染み込んでいるため、利用者保護の観点での整備には期待が持てそうです。
マネックス証券におけるセキュリティ対策
マネックス証券におけるセキュリティ対策の内容について抜粋をします。
お客様が安心して資産をお預けになり、安心してお取引できることをお約束することが最も大切なこと、とマネックスは考えます。そのために、マネックスは以下のようなセキュリティ対策を行っています。
1.EV SSL証明書の導入で、ウェブサイトの信頼性アップ
「SSL証明書は、ウェブサイトを運営している企業が実在しているかを証明するものです。
当社では、これまでのSSL証明書以上に厳格な世界統一基準の認証を受けるEV SSL(Extended Validation SSL)証明書を導入しています。
これにより、ウェブサイトの信頼性を高め、フィッシング詐欺などからお客様を保護します。
2.セキュリティキーボードの導入
画面に表示されたキーボードをマウスでクリックすることで、ログインIDとパスワードを入力することができます。 通常のキーボードで入力された情報を盗み取るスパイウェアへの対策に有効です。
セキュリティキーボードの詳細
3.お客様情報は暗号化して保護
ログイン画面やログイン後の全てのページ、口座開設・資料請求画面は128/256ビットの暗号化強度で暗号化し、口座番号やパスワードなどお客様の大切な情報を保護します。これにより、お客様の口座残高やお取引内容などの個人情報が第三者にアクセスされる可能性を、極めて低く抑えます。
※機密保持のガードが緩い電子メール(Eメール)による秘密情報の送信は行いません。
お客様の個人情報のやり取りは、すべて「128/256ビットSSL」でガードされた環境でのみ行われます。
4.パスワードと暗証番号でお客様の資産をしっかりガード
ログインに必要なログインID、パスワードのほか、個人情報の閲覧・変更時や注文執行、出金時は別途、暗証番号による認証を設け、お客様の資産をしっかりガードします。
(入力時、一定回数を間違えると自動的にロックがかかります。)
- パスワードは英数字、記号6桁以上10桁以内となっており、数字のみ、あるいは決められた桁数のパスワードに比べて、高い機密保持を実現しています。
- パスワード・暗証番号の変更はパソコン、携帯電話からカンタンに行えます。できるだけ頻繁に変更することで、パスワード・暗証番号の窃用等の事故を抑止することができます。
※注文執行時における暗証番号の入力要否は、お客様ご自身が入力不要に設定変更することもできます。
5.最終ログイン時間で不正アクセスを把握
ログイン後のMY PAGEに最終ログイン時間を表示しています。 お客様ご自身が前回ご利用(※)になった後に、第三者が不正にアクセスしていないかどうかを確認できます。
※携帯電話、コールセンター(自動応答システム上の認証操作)対応による口座確認を含みます。
6.自動ログアウトで不正操作を防止
ログインした後、最後の操作をおこなってから30分を経過すると、自動的にログアウトします。
ログアウトせずに離席してしまった際など、第三者に不正操作されるリスクを軽減します。
金融庁の厳しい審査や万が一の時の対応方法など経営幹部が対応方法を把握しているため、利用者は安全に利用することが出来るようになるのでは?と思っています。
仮想通貨の購入方法について
日本国内の仮想通貨取引所であれば、bitFlyerか【GMOコイン】などがあります。
それぞれの仮想通貨取引所から送金をするための送金手数料はこちら!
coincheck | bitFlyer | |
送金手数料(BTC) | 0.001BTC | 0.0008BTC |
送金手数料(XRP) | 0.15XRP | 無 |
今、利用するのなら、bitFlyerにしましょう!
海外取引所で多くの仮想通貨を扱っているのが、BINANCEになります。
→BINANCEの登録手順について
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まとめ
今回のコインチェックが買収されることで私たち利用者の注目するポイントはどこになるのでしょうか。保有している通貨の行方なのか、経営体制なのか、はたまたリスク管理になるのか。考えられる点は多くありますが、マネックスの仮想通貨への参入は、仮想通貨が未来の資産としての可能性を秘めていることへの期待にもなると思っています。
今後の仮想通貨の行方に関して注目ですね!